住宅ローンを検討する上で必ず目にするボーナス返済。
「ボーナスの○万円くらいなら返済に当てても大丈夫かな」
「ボーナス返済を○万円にしたら借り入れ額が増えたし使おう」
などと思ったあなた。
この記事では、ボーナス返済にひそむリスクを紹介しています。
軽い気持ちでボーナス返済を利用して、あとで返済が苦しくなる家庭は多いですよ。
ボーナス返済の最大のメリットは借り入れ額の増加
ボーナス返済は危険!とはじめから言うのもアレなので、
まずはメリットを紹介します。
ボーナス返済を利用すると、住宅ローンの借り入れ額が大幅に増やすことが出来ます。
「思っていたよりもローンの借り入れ額が少ない…」
「理想の家にするにはもう少し予算がほしい…」
といった悩みを持ち、頭金を用意出来ない場合には最適ですよね。
では、ボーナス返済を利用するとどれくらい借入額が増えるのか、
月々の返済額にボーナス返済をあわせた場合の変化を見てみましょう。
例:返済35年、金利1%、年収400万円、月々の返済額8万円
ボーナス返済 | 借り入れ可能額 | 年収負担率 |
0万円 | 2,834万円 | 24% |
5万円 | 3,128万円 | 26.5% |
10万円 | 3,423万円 | 29% |
15万円 | 3,718万円 | 31.5% |
20万円 | 4,012万円 | 34% |
25万円 | 4,307万円 | 36.5% |
30万円 | 4,602万円 | 39% |
ボーナス返済を15万円追加することで約900万円も借入額が増えるので、
大抵の方が理想とする借入額まで増やすことが出来ます。
これがボーナス返済の最大のメリット「借り入れ額の増加」ですね。
ボーナス返済の落とし穴とは?
では、ボーナス返済の隠れた落とし穴とはなんなのか。
それはボーナスそのものの考え方です。
ボーナスは一般的に年2回、夏と冬に月給の2ヶ月分程度が支払われます。
ただし、ボーナスは賞与という考え方であるため、
会社の業績が低迷したり、本人の評価が下がることで減る可能性がありますよね。
「そんなのお給料も一緒じゃないの?」と思われるかもしれませんが、
給料よりも先に変動が起きやすいのがボーナス。
それをこれから先何十年も当てにするのはリスクがあります。
ボーナス返済を利用するなら年収負担率に注目しよう
それでも、どうしても借り入れ額を増やしたい方は、
ボーナスの返済額に着目するのではなく、年収負担率を自分で計算してみましょう。
住宅ローンの返済シミュレーションをすると月々の返済額に目が行きがちですが、
重要なのは年収負担率になってきます。
この値が20%あたりが無理のない住宅ローンの返済額と言われています。
しかし、銀行から住宅ローンの融資を受ける審査基準では30~35%まで許容範囲となっており、
返済が厳しい額でも融資を受ける事が出来てしまいます。
必ず自分自身で住宅ローンの返済額について年収負担率を計算してくださいね。
年収負担率については、下記記事でも詳しく紹介しています。
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