持ち家を買って多額の借金を背負いたくない。
そう思っているあなた。
一生、賃貸に住み続けるリスクは考えた事はありますか?
この記事では賃貸に住み続けた場合のリスクについて紹介します。
目次
連帯保証人の確保
連帯保証人とは一般的に親や兄弟、祖父母などの身内で、勤労収入がある人を指す。
賃貸人が病気や失業で家賃を払えない場合や失踪時に支払いう義務がある
損害賠償なども連帯保証人がおうことになる
今、連帯保証人になってるのは誰?
この記事を読んでいるあなたもおそらく親や祖父母、兄弟・姉妹が連帯保証人になっているはずです。
今はそれで問題ないですが賃貸の契約更新を迎えたとき、
連帯保証人が年金受給者になっていると賃貸会社から連帯保証人の変更や追加を求められます。
賃貸の更新は2年契約が多く、長くても3年、5年の頻度で更新があるため、
高齢で賃貸を借りるには常に連帯保証人の問題がつきまとってきます。
連帯保証人が立てられない場合どうなる?
もし連帯保証人が立てられないとどうやって賃貸を契約するか。
具体的には下記の方法があります。
- 連帯保証人なしで借りられる住宅会社を選ぶ
- 家賃専門の保証会社を利用する
1つ目の連帯保証人なしで契約ができる住宅会社ですが、
有名どころではUR賃貸住宅などがあります。
保証人は必要ありませんが、
- 本人の収入
- 家賃
- 間取り
- 立地
などの条件を飲まなくてはなりません。
2つ目の保証会社の利用についてですが、
すべての物件で適用はできません。
また、家賃保証会社へ払う保証料が上乗せされるため、
家賃の負担が増えることは間違いありませんね。
永遠に続く家賃の支払い
持ち家の場合、ローンを完済するとあとは固定資産税や保険の維持費だけになります。
(経年劣化によるメンテナンスもありますが、毎年ではないので省きます)
一方、賃貸では毎月の家賃がかかり続けます。
次はこの家賃についてみていきましょう。
定年後に払う家賃の総額は?
65歳で定年をむかえ、家賃5万円の賃貸を借りたとします。
100年社会と言われる今、100歳まで生きると35年間賃貸を借り続けることになりますね。
仮に85歳まで賃貸に住んだとしても20年。
- 100歳までの場合:50,000(家賃) × 420ヶ月(35年)= 2,100万円
- 85歳までの場合:50,000(家賃)× 240ヶ月(20年) = 1,200万円
85歳まで生きるために住居費だけで1,200万円も必要になります。
年金で家賃の支払いをまかなえるのか?
現状、年金で生活している高齢者の方は年金で生活できてるんじゃないの?
そう思ったあなた。
今、20~30歳の人が年金を受け取る年代になったとき同じ額を受け取れると思いますか?
現行の制度で約束されている年金額は、50%と言われています。
安い物件に引っ越すにも連帯保証人の問題が、
高い家賃のままでは年金だけでは支払いができない。
この2つのリスクを常に考えなければいけません。
高齢者に対する賃貸の現状
次は高齢者に対する賃貸の現状をみていきましょう。
高齢者入居不可とされている賃貸はどれくらいある?
賃貸には民間賃貸住宅会社と公的賃貸住宅があります。
この内、民間賃貸住宅会社では4割以上も高齢者の入居を不可としています。
一方、公的賃貸住宅では国のバックアップにより、
- 高齢者の入居を拒否しない
- バリアフリー化
- 滞納家賃の国による債務保証
などを設けた『高齢者の居住の安定確保に関する法律』を施行。
これにより、大家(家を貸す側)は家賃の連帯保証を受けられるはずが、
今でも連帯保証人を必須とする大家が多くうまく機能していません。
年金受給者の支出はどれくらい?
次に念頭においておきたいのは、年金受給者における支出額です。
総務省が公開している年齢別の家計支出表を見て下さい。
60歳~69歳の住居の部分に注目してみましょう。
なんと月々の住居費が16,459円なんですね。
これは60歳以上の方が8割以上持ち家を持っており、
ローンを完済しているからこその住居費です。
僕たちが65歳になったときは、
- 年金は50%しか支給されない
- 賃貸を借り続けるなら15,000円では住めない
という2点を念頭におくことが大事にです。
賃貸に住み続けるリスクまとめ
- 連帯保証人を確保しなければならない
- 家賃を払い続けなければならない
- 年金は50%しか支給されない
- 今の高齢者はほとんどが持ち家がある
以上のリスクを考慮して一生賃貸に住み続けるかじっくりと検討してみてくださいね。
持ち家と賃貸のメリット、デメリットの比較もしてますので、
ぜひご覧ください。
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